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十村役宅の様式を伝える貴重な遺構

 竹島家(たけしまけ)は、江戸時代から明治の廃藩置県まで、富山藩の十村役(とむらやく)を務めた旧家です。十村役は、数十ヵ村の農政実務を担当する農民身分の最高職で、新田開発や災害への対処、地域の治安維持などに主導的役割を果たしていました。

 竹島家住宅は、十村役宅(とむらやくたく)として用いられてきた歴史を持つ貴重な遺構で、江戸中期から明治期にかけての建築物が庭園を含む屋敷地と共に良好に保存され、周囲を取り囲む塀や石垣、濠(ほり)と共に、十村役宅の重厚な屋敷構え(がまえ)を今に伝えています。

庭園 米蔵 外塀

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