米蔵
米蔵は明治末期に建てられたもので、瓦葺の置き屋根、切妻造り、一部二階建ての土蔵造り建築です。正面に戸前下屋(とまえしたや)が設けられています。戸前下屋は、昭和62年の大雪で倒壊しましたが、平成15年に古写真を元に復元されました。
米蔵の壁の一部には、昭和20年の富山大空襲の際の、焼夷弾による焼け跡が残っています。
外観は、白漆喰と板張りの壁で、板張りとの境には水切、屋根との境には鉢巻が設けられています。室内は、米蔵としての機能から二階床がないだけでなく、小屋梁も省略し、地棟だけで屋根を受ける特異な構造となっています。
南西面の白漆喰の壁面には、鷺の鏝絵(こてえ)が施されています。ちなみにこの米蔵は富山県の土蔵100選の一つに選定されています。